めりやすの、色


日本に、世界に、糸屋はあふれています。
そのどのお店にも独自の色があるのです。

自分の好きな糸をたくさん集めたお店、レシピと一緒に糸を紹介する機能的なお店、また玄人好みの糸や編み物用品を売る昔ながらの
お店。

その表情は様々です。

そして、めりやすにも『色』があります。


手染めという特殊なカテゴリーに所属する糸。しかもその大部分がウール。
ここにめりやすの『色』があるのです。

めりやすの出発駅は『糸がすき』という気持ち。
糸がすきだから自分なりに糸に関われることを探した。
それは編み物で、手紡ぎで、手染めだった。
そして手染めの糸の美しさに魅了された。

もっとたくさん染めたい。
でも染めても編みきれない。
だったら編みきれない分は他の編み物好きの人に編んでもらおう。
そう考えたら、たくさん染めてもいいんだと気持ちが軽くなりました。

そこからめりやすは始まりました。

まず素材を探した。
日本で染め用のウールを手に入れるのは至難の業。
そもそも日本国内で飼育されている羊の量がイギリスやオーストラリアなどに比べて格段に少ない。
日本で多く飼われているサフォークという種類の羊はその多くが食肉用。
その毛を糸にするのが目的で飼われている(または取引されている)羊は非常に少ないのです。
彼らの毛は夏を迎えるために刈られ、捨てられていく。
または少数の国産羊毛愛好家のスピナーの元へと渡っていく。
手染め用の糸のために紡績しようとは、誰も考えないのです。

それでも染め素材として外国からウール糸を輸入しているお店もあるにはありますが、
果たしてその糸がどんな道筋を辿って糸になったのか。
それがわからない糸は嫌なのです。
ちゃんとやってきた道を辿れる糸じゃないと。

単に「ウール」と書かれているだけでは、どこの国で生まれ育った羊の毛なのか、
また、どの種類の羊の毛なのかが分からない。
そもそも「ウール」としか書かれていない素材は、複数の種類の羊毛がブレンドされている可能性が高いのです。

羊の種類は様々で、編み物に適した羊毛を持つ羊もいれば、ラグやマットなどに加工するのに適した羊もいます。
育った牧場でどれだけ大切に育てられたかどうか。それによっても羊毛の質が変わってきます。
さらには羊毛を出荷する段階でどれだけ丁寧にゴミを取り除くかなど、出来上がった糸の質は羊毛の段階ですでに決まっているのです。

そこでようやく見つけたのがイギリスの紡績工場。
多種多様な染め用の素材を扱っていて、それぞれがどこから来たのかを明確にしてくれています。レスポンスも早く丁寧で、とても信頼のおけるすばらしい会社です。

次に染料。
これは日本でも手に入ります。
ただし、その毒性にこだわらなければ、の話ですが。

そう、染料は化学物質。そのほとんどに多かれ少なかれ経口毒性があります。
中には金属が使われているものもあり、そうでなくてもやはり毒性は認められます。
少なくとも日本で市販されている染料に「無毒」をうたっているものはありません。

だから諦めるの?
そんなの嫌。
きっと探せばある。
「ない」という確証を得るまでは
「ある」と信じて探し続ける
そう決めて、探しました。

探して探して探して。
そして無毒の染料を見つけたのでした。
アメリカの小さな会社が作っています。

最初に日本から問い合わせたとき、
「これが初めての日本への出荷ですよ」と嬉しそうに返事がありました。

糸がすき
だから突き進む

糸がすき
そして突っ走る

糸がすき
ここから出発してここへ戻ってくる


それが、めりやすの色。


*水彩シリーズは下記の3種類です。
素敵な色味をたくさんご用意しておりますのでどうぞ。



水彩 -suisai- fingering 2593円(税込 2800円) 



水彩 -suisai- DK 2593円 (税込 2800円)



水彩 -suisai- Aran 2593円 (税込 2800円)